巷で現物投資といえば不動産投資と太陽光発電投資が挙げられるだろう。
筆者は本業で太陽光発電の開発を行っているが、個人としては太陽光発電投資ではなく不動産投資を行いたい。
両学長も太陽光発電投資には反対の姿勢だが、筆者も個人の副業でやるのであれば、太陽光発電投資より不動産投資の方がうまくいく可能性が高いと考えている。その理由を記載する
アセットの資産価値がほぼ0に収斂し債務超過に陥りやすい
これに尽きる。
太陽光発電投資および不動産投資のアセットは土地、設備である。
運用後の償却が終わった設備は会計上価値は0である。
また、太陽光発電の適地は田舎が多く、土地の価値が無い。
そのため、キャッシュフローはがあったとしても、BS上は資産価値が0に収斂する。それはすなわち、レンダーから見た場合、個人(や資産管理法人)のBSが債務超過に陥りやすい。
キャッシュフローに依拠したプロジェクトファイナンスを組むことができればこの問題は解決するであろうが、個人や資産管理法人にとってプロジェクトファイナンスの組成コストが重いこと、事業性評価ができない多くの金融機関は個人の与信やアセットの価値に基づいたデットサイジングを行わざるを得ないこと、を、鑑みるに太陽光発電投資を行った後の、修正BSは多くの金融機関からすると債務超過に陥るからだ。
レンダーはエクイティプレイヤーではなくデットプレイヤーなので、保守的にデットサイジングをするのは致し方ないことは理解しているが、ボロワーからするともっと踏み込んで貸してほしい。