AI時代を生き残るための30代プロジェクトマネージャーの仕事の考え方

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このままで、10年後、20年後も自分は第一線で活躍し続けられるのだろうか?

AIの進化や市場の変動が激しさを増す中で、同じような危機感を抱く同世代のビジネスパーソンは少なくないはずです。特に、エネルギーや金融といった変化の最前線にいると、その思いは一層強くなります。

そこで今回は、私自身がこれからのキャリアを考える上で「羅針盤」として定めている4つの戦略について、考えを整理してみたいと思います。これが、皆さんのキャリア戦略を考える上での何かのヒントになれば幸いです。

「ワークライフバランス」の次へ。仕事と人生を融合させる

まず、これまで当たり前とされてきた「ワークライフバランス」という言葉自体が、現代の働き方に合わなくなっていると感じています。これからは、仕事と人生を切り分けるのではなく、その境界線をなくし、すべてを「自己の価値を高める活動」として捉え直す視点が重要です。

私自身、平日は再生可能エネルギーのプロジェクトマネージャーとして専門性を深め、休日はこのブログで知見をアウトプットしたり、新たな分野の学習に時間を充てたりしています。これを「本業」「副業」「自己投資」とバラバラに捉えるのではなく、すべてが自分の市場価値を高め、人生を豊かにするための地続きの活動だと考えています。

この考え方では、マネジメントの対象は「時間」から「ストレスと報酬の質」へと変わります。もちろん、多くのステークホルダーが関わるプロジェクトの推進は高ストレスですが、それが成功した時の達成感は、何物にも代えがたい「報酬」です。このバランスを自分で設計し、常に最高のパフォーマンスを発揮できる状態を維持すること。それこそが、これからのプロフェッショナリズムではないでしょうか。

「競争」から降りて、自分だけの市場で勝負する

多くの人がひしめく市場での競争は、いずれAIとの消耗戦に行き着きます。だからこそ、他人との競争を避け、自分だけの価値を提供できる市場、つまり「ブルーオーシャン」を自ら定義し、そこで戦うことが極めて重要です。

私のキャリアの核は、「エネルギー技術」と「プロジェクトファイナンス」という2つの専門性の掛け算にあります。技術的な実現可能性を深く理解しつつ、その事業性をキャッシュフローに落とし込み、投資家を説得する。この一連のプロセスを一人で完結できる人材は、市場においてまだ少数派です。これこそが、私が戦うべきブルーオーシャンだと考えています。

皆さんのキャリアにも、このように掛け算できるユニークな専門性はありませんか?その組み合わせこそが、誰にも真似できない価値の源泉になるはずです。

仕事を「ゲーム」のように捉え、成果を可視化する

日々の業務も、受け身でこなす「タスク」ではなく、主体的に攻略する「ゲーム」として捉えることで、面白みと推進力が生まれます。そこには「課題設定」「解決策の実行」、そして「報酬」というサイクルがあります。

このフレームワークは、メンバーを率いるマネジメントの観点からも非常に有効です。メンバー一人ひとりが何にやりがいを感じるのか(達成感か、貢献感か、スキルの蓄積か)を見極め、業務の割り振りやフィードバックに活かすことで、チーム全体のエンゲージメントを高めることができるはずです。

そして、最も重要なのは、どんな努力も他者が評価できる「完成物」にまで昇華させること。頭の中にあるアイデアやスキルは、それだけでは価値がありません。具体的な事業計画書、精緻なキャッシュフローモデル、そしてこのブログ記事のように、客観的な価値を証明する「完成物」を生み出し続ける。これが、自身の市場価値を構築する唯一の方法なのです。

専門性は「陳腐化」する。学びを戦略的にデザインする

私が持つ第一種電気主任技術者などの資格も、未来永劫その価値を保証するものではありません。資格を取って終わり、ではすぐに価値は下がってしまう。あらゆる専門性は、時代の変化とともに「陳腐化」するリスクを内包しています。

だからこそ、学び続けることは、単に陳腐化を防ぐための守りの一手ではありません。むしろ、新たな専門性を掛け合わせ、自身の「ブルーオーシャン」をさらに広げるための、最も効果的な攻めの一手です。

その際、やみくもに学ぶのではなく、戦略的に「知識のフック」をかけていくことが重要です。現在のエネルギー分野という枠を超え、新たな分野の知識を意図的に学ぶことで、既存のファイナンススキルと掛け合わせ、自身の専門性をさらに希少なものにしていくことができます。

明日から、何を変えるか

今回ご紹介した4つの戦略は、私自身がこれからのキャリアを築く上で掲げる、いわば「行動原則」です。

  1. 仕事と人生を分断せず、すべての活動で自己価値を高める。
  2. 専門性を掛け合わせ、競争のない自分だけの市場を創造する。
  3. 仕事をゲームとして設計し、他者が評価できる「完成物」を生み出す。
  4. 学びを戦略的に続け、自身の価値を常にアップデートする。

これらを羅針盤とし、変化を恐れず、むしろ変化を楽しみながら、自らのキャリアを築いていきたいと考えています。

皆さんは、これからの時代をどう生き抜いていきますか?この記事が、皆さんのキャリア戦略を考える上での、何かのヒントになれば幸いです。

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